Yokohama National University, Faculty of Engineering (Bio Microsystem lab)
● Tissue engineering
劇症肝炎や急性肝不全などの疾患を根本的に治療するために、組織工学的なアプローチによって生体外での肝組織の作製に取り組んでいます。大きな組織を作製するためには迅速に組織を作製する必要がありますが、素早い細胞転写技術を応用することによって短時間での組織作製を実現しています。更に、iPS肝スフェロイドを用いて、高機能な肝組織の作製に取り組んでいます。
先天的あるいは後天的に毛髪が脱毛する脱毛症の治療ニーズは高く、組織工学的手法を用いて毛包の種である毛包原基を生体外で作製する研究が盛んに行われています。更にこの毛包原基をマウスなどのモデル動物に移植することによって毛髪が再生できることが見出されています。本研究室では、独自に開発した培養器を用いて毛髪再生のメカニズムの解明や再生効率を向上させる研究を行っています。
ヒトの骨には自発的な再生能が備わっていますが、再生能を超える骨欠損の場合には、自家骨や人工骨を用いてでしか骨を再生することはできません。本研究室では、生体由来の細胞とコラーゲンゲルを組み合わせた新たな骨補填材を提案し、それを移植することによって拒絶反応のない骨組織作製を目指しています。