研究テーマ:アトピー性皮膚炎に対する新規治療法の確立とその機能評価
アトピー性皮膚炎は慢性的な皮膚炎の一種であり、その効果的な治療法は未だ見つかっていない。これまでさまざまな原因が解明されているが、アトピー性皮膚炎発症のメカニズムはそれらの原因が歯車のような関係にあるため非常に複雑である。近年、温泉がアトピー性皮膚炎の治療法として有効であるということが知られてきた。しかしその治療メカニズムは明らかではない。本研究では、温泉をヒントに、アトピー性皮膚炎に対する副作用をもたない新たな自然療法の確立を目指している。アトピー性皮膚炎モデルマウスに温泉療法を行い、治療前後でのさまざまな生体機能の変化を評価する。また、温泉水の成分にも注目し、恒常性、自然治癒力の上昇を促す物質を探索することが目的である。 |